土足対応木質フローリングの分類

土足フローリング.comです。こんにちは。

先だってはザクッと「”土足でも使える木材”っていう規格はあるの?」ということを調べ、「ない」ということをお伝えしました。(https://dosoku-flooring.com/2018/05/01/post-52/

今回は、規格のない土足木質フロア界隈において、各メーカーが「これは土足でもいけまっせ」とおっしゃるのはなんで?ということを、製品ごとにしらべていきました。

そうした所、いま流通してる土足用のフローリングって大きく分けると3つに分類できるな~と思ったので記事にしました。

その3つは

  1. 木材への塗装や、加工技術でめっちゃ固くしてるから土足でもいけまっせ
  2. 別に何もしなくても、使ってる木材そのものがめっちゃ固いから土足でもいけまっせ
  3. 使ってる木は柔らかいが、濃いめの色を塗ったり、表面をラフ加工してるので、汚れ、凹みが分かりづらい、または汚れるほど味になっていくのでいけまっせ

です。

1. の製品は、後藤木材さんの「つよスギ」フローリングがあります。

「つよスギ」フローリングは、杉材を土足でも使えるようにするため「圧密加工」をしています。

熱と圧力を加えることで、柔らかな杉をカチカチにしてしまうわけです。ようするにホットサンドです。サンプルをいただいたのですが、普通の杉と比べて固く、それぞれをかるく釘で引っ掻いた様子が画像の通り。(図をクリックすると拡大できます)

左が普通の杉、右が「つよスギ(スギ圧密60%)」です。普通の杉はなでる程度の力で傷がつくのですが、「つよスギ」はなぞった後がすこし残る程度で、凹んだり傷がついたりしません。(写真はわかりやすいよう強めにひっかきましたが、数分でわからなくなります)
他にも色々な技術で木材を固くしている製品があるのですが、その多くが「柔らかいけどなんとかして日本の杉を使いたい!」みたいな熱い思いが入った製品が多いので、日本の林産業を救うためにも、みなさんも是非にご利用下さい。

2. の商品は説明がいるのかな?と思いますが、おもに屋外デッキ材に使われる木材をフローリング加工したものです。たとえば「イペ」という木のフローリングです。敷くとこの様になります。

イペ 無塗装 乱尺×90幅×15ミリ(1.62㎡入/ケース)

重厚で社長室っぽさが出ます。

屋外デッキに使う材料は、固く、雨ざらしにしても長持ちします。もちろんオフィスなどにも使っていくことが出来ます。

3. の商品として、柔らかいスギを使ってますが汚れてもカッコいい、西粟倉森の学校さんの「ユカハリタイル・ラフ」です。

「ユカハリタイルシリーズ」は、床材の裏面に滑り止めゴムシートが貼り付けて、真四角にした製品です。既存の床に置いていくだけで手軽にリフォームができます、部分的に敷いてラグ代わりに使うこともできます。

その中でも「ユカハリタイル・ラフ」は、通常きれいに仕上げる床材を、あえてあらびきのままにすることで、汚れるごとにカッコよくなっていくという商品です。オフィス、飲食店舗などを気軽に改装出来る商品です。

という感じで、3つの分類と商品のご紹介でした。

これから先、この感じの分類で、加工技術がいい床材や、固い木、手軽に導入できるラフ材などの情報発信していきます。よろしくおねがいします

One thought on “土足対応木質フローリングの分類

  1. [GYWOOD]のホームページを見れば木材が抱えるテーマがよく分かる | 土足フローリング.com

    […]  土足用の木質フローリングについて、使う木材が硬いか、加工か塗装して固くしてるか、固くもなく汚れても傷ついてもいいか、の三点の分類があると以前記事にしましたが、最近は加工・塗装系で「圧密」とか「熱処理」とかで木材の耐久性を増した商品が出てきておりまして、非常に魅力的だな、と思うわけです。    硬い無垢フロアの原木が違法伐採、天然林保護による輸出・伐採制限などで、高くなっておるなかで、国産材シフトの煽りも受けてスギ圧密床いいんじゃないですか?という感じなのか、そこそこ話を聞くようにはなってきております。そのなかで最近ナイスさんが「GYWOOD」(ギュッドと読むそうです)という製品を開発したとの情報を得ました。一言で言うと「針葉樹の表面だけ圧密で固くした」ものですね。 […]

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