土足フローリング.comです
こんなブログですがありがたいことにちょこちょことお問い合わせがあります。
先日は漏水事故の補修対応についてご相談いただきました。
漏水事故物件の写真だけ送っていただき、床材に使用されている木材の検討をつけてほしいとのご依頼です。
写真はこちら
漏水事故大変ですよね~
被害の金額を計算するか、取替の見積もりなのか定かではないですが、下記のようにお答えしました。
・ 幅が広い
・ 木目が針葉樹っぽい
・ 施工が釘の脳天打ち
なので、針葉樹の平板を塗装したものと思われるので、寸法測って近くのホームセンター行くと値段がわかりますよと回答しました。
上記をひとつひとつ見ていきましょう
・巾について
一枚目の写真におそらく男性の靴が写り込んでいます。
よほどの巨躯の方でなければ、靴の大きさは30センチ前後、それが床材の巾から斜め方向にありますので、床材は15~18センチくらいの巾だと思います。
・木目について
二枚目をよく見ると
このような木目が出ています。
勝手な印象ですが、こういう木目はフローリングではあまり見たことなく、和室の天井板のような、太い丸太をそのまま平板にしたときによく見かける出かたに見えました。
・釘打ちについて
これは一枚目の写真を見ると、脳天釘で打ち込んであります。相じゃくりか平板か、少なくとも実は切ってないと思います。
以上から
針葉樹平板、塗装品というご回答を差し上げました。
三枚目の画像のカウンターの足の巾が、床材の巾と同じくらいで、おそらく同じ材を使いまわしていると思うので、そのあたりも確認してほしい旨お伝えしました。
黒系の無垢木材を床にするのは相当お金と勇気が必要なので、こんなところじゃないかなというのもあります。
本当は
・床材の隙間に名刺などの薄いものを入れて、下地の有無と板厚の確認
・床の目立たない箇所を削って、無垢木材か塗装品かの確認
までやっていただけると、材選定の精度が上がるんじゃないかと思っています。
いずれにせよ、事故対応は本当に大変と思います。こんなこともやってますのでみなさんのお役に立てていれば幸いです。