木材と規格

土足フローリング.comです。

今回は規格についてのお話しで、土足用とは関係するものの、すこし離れたテーマになります。
当ブログでは’土足用木質フローリングという規格がない’ということを繰り返して申し上げておるのですが、最近内装木質化の流れと建材の高機能化により様々な「〇〇対応」な品物が多く発売されています。

ただ、ほとんど公的規格がないので、他の規格を流用することで行われております。

例えば「床暖房対応の木製フローリング」なんですが、これはフローリングのJASには一切の記載がないんです。
じゃあどうしてるかと言うと、大手のガス会社さんから示された試験基準で試験したらこういう結果でした、というのを「床暖房対応」として販売したりします。

他にも「ペット対応」「高耐久」という木質床材もあるんですが
ペット対応だったら「JIS A 1454: 高分子系張り床材試験方法」(塩ビ系の床など)の滑り試験を準用し、高耐久なら「JIS K 1571:木材保存剤-性能基準及びその試験方法」(注入系)の野外試験を準用しているなど、無垢木材では規格がないので別のものをつかっているメーカーさんが多いです。

このような形で「〇〇対応木材なんてないので、これでどうにかお願いします」という感じでみなさんやっているのが現状です。

参考
床の滑り性試験と携帯型床の滑り試験機

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